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木の語り部通信

#1 「木こな」建物

「きこな」という言葉をご存知でしょう。「あの人は大変きこな人だ」などと言いますが、実は「きこな」の語源は木にあるようです。木と木が互いに組み合いねじれ固まると、非常に頑固な結合になります。押しても引いても動かない、そういう状態を「木こな」と言います。単に頑固なばかりでなく、動じないという信頼性があるのです。 木が少しも狂わなかったら、決して強固な建物はできないでしょう。それをうまく利用することで、逆に、強固な「木こな」建物ができるのです。
※環境や人に優しい木造住宅が注目されています。地元材の見直しは林業復興につながります。そこで”木の語り部通信”と題して安達公一さんに、木について”ちょっと木(気)になる話”を展開してもらいます。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年4月25日掲載より

#2 木は樹齢がポイント

木は樹齢が増すほど色つや、におい、手ざわり、安定性、耐久性が良くなります。10年生、50年生、100年生、200年生では、まるで別物といってもよいでしょう。建築材は、せめて50年生以上の木を用いたいものです。中でも、”銘木”と言われるものは、150年生以上の原木からでないと採れません。 ヒノキは水に強く腐れにくいので水周りに良いなどと聞かれたことはないでしょうか。実はこれは大変危険な話です。若齢のヒノキは概して水には弱く腐れやすいのです。木には白太と赤味があります。60年生以上のヒノキの赤味は耐久性があります。昔からこの地方では、雨覆板(外壁板)には杉が用いられました。けっこう水に強く、水をよく吸うが、よく吐きます。赤味材であれば、なおさら丈夫です。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年5月9日掲載より

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