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木の語り部通信

#11 杉

「直ぐ木」。かつて杉の木は、空に向かって真っ直ぐに伸びる姿から、こう呼ばれていました。
「杉」は日本で古くから箸や酒樽、建築用材などさまざまな用途に使われ続けている非常になじみ深い木です。香りが良く、サラッとした肌触り、優れた調湿性は、杉の大きな特長です。大工の口伝に「民家の床は一に赤杉」というのがあります。杉の床材を素足で歩けば、その肌触りのさわやかさ、冬場の暖かさには、きっと満足されることでしょう。杉の赤味材なら美しくて丈夫で最高ですよという訳です。
また、杉は松と比較すると、虫や腐れに対して耐久性がありますので、「杉の木の家」は長持ちすると同時に、暮らしやすい「人と相性の良い」ものになります。私は、6年前に「杉の木」を使って増改築をしました。大変満足しています。100年は優に保つと思います。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年9月26日掲載より

#12 桐

「桐」は日本で古くから、箪笥、桐箱、下駄、琴、火鉢等に使われ、軽くて、弾力性が有り、火や水に強く、虫が付きにくく、寸法変化が少ない等の優れた特徴が有ります。
又、見た目の派手さが無く、落ち付いて控え目な感じと、触ると柔らかく、ぬくもりが有ることから、近年は徐々に、押入れをはじめ、床、壁、天井板等の内装材としても使われています。
桐床は、何よりも足裏の感触が良い。夏は、涼しく、冬はほのかに暖かく、裸足の生活が気持良い。
滑りにくく、転んでも怪我をせず、車椅子が使えて、介護の為のリフォームとしても有効です。柔らかさが欠点では無く、むしろ、安全性につながるという事です。
桐床は、畳とはちがう、フローリングともちがう、柔らかい光を放つ、和洋折衷の、新しい床です。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年10月10日掲載より

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