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木の語り部通信

#15 空気のお話

日に一度は戸を開けて風を通すことが大切です。
畳にダニがわくから防虫畳?でもダニがわくのは本当に畳のせいでしょうか。私が子どものころは、夏の土用に畳を上げて、土用干しをしていました。畳下地は松や杉の座板。穴が開いてすき間があって、かんなをかけないザラザラの座板は空気が通い、畳も傷みません。床も壁も天井も、窓はもちろん気付かないほどの空気が通っていました。
ところが、今は空気を止めています。高気密で高断熱・・・それが理想の省エネ住宅。それは住宅の寿命を縮める(9「両刃の剣」参照)だけでなく、住む人にとって本当に良い環境でしょうか。寝室はどうでしょう。夫婦2人6畳間。床は合板、壁はビニール、天井も。合板のドアで仕切って空気はどれほど通うのでしょう。
家は真壁で露わして呼吸させることが大切なように、私たちにとっても新鮮な空気が何より大切です。今年から、各部屋に換気扇の設置が義務付けられました。室内を石油化学製品などで包み高気密にしたら、シックハウスが社会問題になったからです。やはり、私たちには通気性のある自然素材がふさわしいのでしょう。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年11月28日掲載より

#16 手入れのお話

皮付きのままで使う木材を「黒木」と言い、磨き丸太のように皮をはいで使う木材を「赤木」、製材したものを「白木」と言います。
木材の手入れには空ぶきが一番ですが、ときどき、硬く絞った水ぶきをしても良いでしょう。新築から3年間くらいが大切で、この間せっせと手入れをすれば、木は人の期待にしっかりとこたえて、自然の美しいつやを出します。
また、木材は塗装して使うこともあります。塗装には、石油化学製品と無害な自然塗料があり、さらには、被膜性塗料と浸透性塗料があります。被膜性塗料を塗ると、せっかくの木材の良さを奪うことになりますので、必ず無害で浸透性のある塗料を用いたいものです。私はリボス(ドイツ製)をお勧めします。塗装した木材の手入れも同様です。外壁やデッキの木材には塗装がぜひとも必要です。色は濃いめの方が耐候性があり、長持ちします。寒い国の人々は色白で、紫外線の強い暑い国の人々が色黒なのは、6月13日号4「寒い国の木は腐れに弱い」と同様に、自然の理にかなったことだと思います。

文・安達公一(東出雲町下意東) / 生活応援情報紙りびえ~る 平成16年12月12日掲載より

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